マスターシリンダーのピストン径選定
マスターシリンダーのピストン径の選定は悩みますよね。これははっきり言って正解がなく好みの問題だと思います。
ブレンボとゲイルスピードのラジアルマスターのピストン径から選ぶのを前提としています。
ですが大きく外れた径のマスターを選んでしまうとエアーを嚙んだ時みたいなムニュムニュとしたタッチになったり
カッチカチの即反応してブレーキコントロールのレバー操作幅が少なくなってしまったりと危ないです。
大失敗はしないように基本的な事を勉強出来たらなと思います。
ピストン径による違いと原理
マスターシリンダーのピストン径と同時に忘れてはいけないのがキャリパーの事です
キャリパーのピストン径と何個付いているのか、シングルなのかダブルなのかでマスターのピストン径も変わってきます。

- マスター径が小さければタッチが柔らかく広いストロークでコントロール性に優れストリート走行向き
- マスター径が大きければタッチが硬くレスポンスがよくなりスポーツ走行向
なかなか説明が難しいですが、雰囲気だけでも分かってもらえたらいいのですが・・・
マッチング
2POTシングルキャリパー
マスターピストン14~15mmの物をチョイスしますが、キャリパーピストン径によってはタッチが硬くなるかもしれません。ゲイルスピードのラジアルマスターだとΦ16が最小なのでストローク短く硬いタッチになります。
慣れれば大丈夫というのであれば極力ピストン径の小さいものをチョイスする様になるでしょう。
4POTシングルキャリパー(2POTダブルキャリパー)
マスターピストン14~17mmの物をチョイスしますが、このくらいのキャリパーくらいから少し好みによってサイズを選ぶようになってきます。
Φ15で程よいくらいでΦ16になるとストローク短く硬いタッチになるのでキャリパーによって14~15mmの選択でタッチの違いの好みを検討してみればと思います。
4POTダブルキャリパー
大型バイクになってくるとこの辺が多いと思います。
ブレンボ4POTのダブルだとメーカー推薦はΦ19です。Φ19だとストローク短く硬いタッチに寄ります。
ゲイルスピードのラジアルマスターではΦ17.5のラインナップが有ります。ストローク長く柔らかいタッチになりこの辺は個人の好みになるかとは思うので検討してみてはと思います。
6POTダブルキャリパー
6POTともなるとΦ19の一択かと思います。
タッチが柔らかいのが良いと小さい径を選ばれると容量不足になりえますので十分に気を付けてチョイスをしたほうが良いと思います。
ゲイルスピードからマスターシリンダー適合計算が出来ます
可変レバーレシオ RCS機構
ブレンボRCS機構とゲイルスピード可変レバーレシオの各メーカ供にレバーレシオを変更できる機構が付いている商品が有ります。これによりピストン径をチョイス後に手元である程度のフィーリング調整も出来るので好みに近づける事が出来るのではないのかと思います。


クラッチマスターについて
こちらもピストン径は数種類用意されています。
クラッチは軽くなればなるだけ疲労も抑えられるのでかるくしたいですよね。ブレンボRCS Corsa CortaにはΦ16の設定しかありませんし一般的にはΦ16を入れる方が多いように思います。
マスターピストン径が小さすぎるとクラッチ切れ不足になる恐れがあったりクラッチミートがやたら近くなりすぎたりします。過去の実績や経験値が有る専門ショップなどにしっかり相談したほうがいいかと思います。
悩みどころ 総評
私のバイクはブレンボ4PotダブルですがΦ19とΦ17.5の両方が適応で無難なのはΦ19と思っているのですがΦ17.5が気になっているのです。レバーレシオによりどの程度の変化があるのか私も体験したことが無いので悩みどころです。
クラッチに関しても現在ZZR1400のレリーズ(エンジン側のピストン)を入れ大径化しておりΦ16かΦ17.5か悩みどころです。
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